契約社員工場勤務

工場で契約社員として働いたときの給与・仕事内容・勤務環境

Youtube動画を作ったのでこちらのブログにも同じ内容で上げておこうと思います。

以前、私は鉛蓄電池を製造する工場で、契約社員として働いていました。

主に担当していたのは「化成工程」と呼ばれる工程です。

工場勤務というと、夜勤が大変、暑い、体力的にきつい、といったイメージがあると思います。

実際、私が働いていた工程も夏はかなり蒸し暑く、鉛や希硫酸を扱うため、一般的な工場とは少し違った大変さがありました。

その一方で、

  • 車通勤がかなり楽
  • 残業がほとんどない
  • 夜勤といっても徹夜ではない
  • 作業着は工場で洗濯してもらえる
  • 大浴場がある
  • 社員食堂が安い

など、働きやすい部分もありました。

今回は、実際にもらっていた給与から、勤務時間、福利厚生、仕事内容、化成工程でどんな作業をしていたのかまで振り返ります。

※この記事は、私が当時勤務していた特定の職場・工程での個人的な経験です。現在の制度や、他の工場・職場に当てはまるとは限りません。


実際にもらっていた給与

途中入社・途中退職だったため、年収ではなく、実際の月ごとの給与を掲載します。

勤務月総支給額手取り額
1か月目185,724円180,726円
2か月目185,823円160,054円
3か月目189,439円163,522円
4か月目206,245円179,328円
5か月目197,162円170,294円
6か月目331,363円288,829円
7か月目200,000円174,247円
8か月目230,015円200,130円
9か月目214,576円185,526円
10か月目218,237円189,365円
11か月目219,488円190,026円
12か月目391,392円330,104円
13か月目221,882円187,670円
14か月目246,628円212,560円

通常月を見ると、総支給額は18万円台から20万円台前半くらいでした。

当時は契約社員だったこともあり、給与水準としては高くありませんでした。

正社員登用を前提とした働き方ではありましたが、当時の私の認識では、正社員になったからといって月々の給与が大幅に上がるというより、賞与などを含めて待遇が改善していくような印象でした。

給与面での満足度は、それほど高くありませんでした。


勤務時間は「徹夜型の夜勤」ではなかった

勤務時間は、おおむね次のような形でした。

日勤

8時頃~16時半頃

夜勤

16時頃~0時過ぎ

夜勤といっても、夕方に出勤して深夜0時過ぎには仕事が終わります。

朝まで働くような夜勤ではありません。

個人的には、一般的な生活時間から少しずれた「ズレ勤務」のような感覚でした。

そのため、生活リズムは比較的維持しやすかったです。

また、残業もほとんどありませんでした。

「夜勤」という言葉だけを見ると大変そうですが、私が経験したこの勤務形態については、徹夜勤務より身体への負担はかなり少なかったと思います。


車通勤がかなり楽だった

個人的に職場選びでかなり重視しているのが通勤です。

この職場では自家用車で通勤していました。

駐車場から厚生施設までの距離も近く、車を降りてから長時間歩く必要がありませんでした。

大きな工場では、

「駐車場に着いてから実際の職場までさらに10分以上歩く」

ということもあります。

この職場では比較的近い場所まで車で行くことができたため、通勤についてはかなり楽でした。

毎日のことなので、これは意外と大きなメリットでした。


鉛を扱うため、作業着は自宅へ持ち帰らない

鉛蓄電池を製造する工場なので、当然ながら鉛を扱います。

そのため作業着についても、一般的な職場とは少し違いました。

使用した作業着は自宅へ持ち帰らず、工場内の回収場所へ出します。

回収された作業着は、そのまま工場側で洗濯してもらえました。

作業着が真っ黒になるような仕事ではありませんでしたが、鉛を扱う以上、作業着に付着したものを家庭へ持ち込まないよう管理されていました。

自宅で作業着を洗う必要がないので、個人的にはかなり楽でした。


作業後に入れる大浴場があった

さらに特徴的だったのが、工場内に大浴場があったことです。

鉛を扱う仕事なので、勤務終了後は身体を洗ってから帰宅することが推奨されていました。

作業着は工場で洗濯へ出し、自分自身も風呂に入ってから帰る。

作業で付着したものを家庭へ持ち込まないという意味では、非常に合理的な仕組みだったと思います。

簡単なシャワールームではなく、複数人が利用できる大浴場でした。

暑い工程で大量に汗をかくため、仕事が終わってから風呂に入れるのはありがたかったです。


食堂が安かった

工場には食堂もありました。

価格は比較的安く、工場勤務の福利厚生としては良かった印象があります。

毎日外食したりコンビニで購入したりするより安く済みますし、工場内で食事を済ませられるので、昼休みの時間も有効に使えます。

給与そのものは決して高くありませんでしたが、

  • 作業着の洗濯
  • 大浴場
  • 食堂

といった工場勤務ならではの設備は便利でした。


私が担当していた「化成工程」

私が主に担当していたのは、鉛蓄電池の「化成工程」です。

簡単にいうと、

鉛を使って作った極板を、実際に電池として働ける状態へ仕上げる工程

です。

鉛蓄電池では、正極も負極も鉛をベースにした材料が使われています。

しかし、形として極板が完成しただけでは、まだ最終的な正極・負極の状態にはなっていません。

そこで極板を希硫酸の槽へ入れ、外部から電気を流して電気化学反応を起こします。

化成することで、

正極:二酸化鉛(PbO₂)

負極:海綿状鉛(Pb)

という、働きの異なる状態へ変化します。

同じ鉛系の材料を使いながら、正極と負極を異なる化学状態へ作り分ける。

これが化成工程の重要な役割です。


大型の鉛蓄電池を扱っていた

私がいた工場では、一般的な自動車用バッテリーとはサイズ感が大きく異なる、大型・特殊用途の鉛蓄電池を製造していました。

そのため、極板もかなり大きく、重量があります。

人間の力だけで持ち運ぶようなものではなく、

  • クレーン
  • リーチ型フォークリフト
  • 電動ハンドリフト

などを使って扱っていました。


化成槽から極板をクレーンで引き上げる

化成が終わった極板は、化成槽からクレーンを使って引き上げます。

作業者が手でサポートしながら、一枚ずつ扱っていました。

極板を槽から引き上げると、表面には希硫酸が付着しています。

そのため液が垂れてきます。

私は一度、引き上げ作業中に希硫酸が腕に垂れ、軽いやけどのような状態になったことがあります。

大きな事故ではありませんでしたが、

「実際に薬品を扱っている仕事なんだ」

と実感した出来事でした。

重量物だけでなく、薬品にも注意しなければならない工程です。


リーチ型フォークリフトも使っていた

工場内では、リーチ型フォークリフトも使用していました。

重量のある負極板などをパレット単位で運搬し、保管棚へ格納する作業です。

リーチフォークリフトは狭い工場や倉庫内での棚入れに適しているため、工場内での搬送に使っていました。


電動ハンドリフトでも運搬

短距離の運搬には電動ハンドリフトも使用しました。

鉛を使った部材は非常に重いため、人力だけで移動させるのは現実的ではありません。

パレットに載せた極板や部材を電動ハンドリフトで移動させていました。

製造作業だけでなく、重量物の搬送も仕事の一部でした。


夏の化成工程はかなり暑かった

この仕事で特につらかったのは暑さです。

工場全体にオフィスのような空調が効いているわけではありません。

特に化成工程は、夏になるとかなり蒸し暑くなりました。

真夏でも基本的にクーラーはなく、さらに作業中はエプロンなどの保護具を着用します。

そのため、かなり汗をかきました。

工程によってはスポットクーラーなどもありましたが、工場全体を快適な温度にするような環境ではありませんでした。

ただし、工場自体は比較的整理整頓されていました。


昼休みは冷房の効いた事務所で休憩

作業場のすぐ横には、冷房の効いた事務所がありました。

室内にはいくつかのベンチがあり、昼休みになるとベンチに横になって休むこともありました。

暑い化成工程で作業したあとだったので、冷房の効いた部屋で横になれるのはかなり助かりました。

午前中の作業が終わると、

「とりあえず涼しいところで横になりたい」

という感じでした。


この仕事の良かったところ

振り返ってみると、良かった部分もかなりあります。

  • 車通勤が楽
  • 残業がほとんどない
  • 徹夜型の夜勤ではない
  • 生活リズムを維持しやすい
  • 作業着を会社で洗濯してもらえる
  • 大浴場がある
  • 食堂が安い
  • 工場は比較的整理整頓されている

特に勤務時間については、個人的にはかなり働きやすい形でした。


大変だったところ

一方で、大変だった部分は、

  • 契約社員で給与が低い
  • 夏の化成工程が非常に暑い
  • 鉛を扱うため衛生管理が必要
  • 希硫酸を扱う
  • 重量物が多い

といったところです。

特に夏場の暑さと、薬品を扱う環境は印象に残っています。


今振り返ると、技術的には多少面白い仕事だったのかも(?)

当時は毎日同じ作業をしていたので、

「なぜ比重を測るのか」

「なぜ水を補給するのか」

「そもそも化成とは何なのか」

といったことを深く考えることはありませんでした。

しかし今になって振り返ると、すべて鉛蓄電池の電気化学につながっています。

鉛をベースに作った極板を化成し、

正極を二酸化鉛(PbO₂)

負極を海綿状鉛(Pb)

へ仕上げる。

その過程で比重や液面を管理し、必要に応じて補水する。

自分が当時行っていた一つ一つの作業にも、きちんと技術的な意味がありました。

給与は高くありませんでしたし、暑さや薬品を扱う大変さもありました。

それでも、実際の鉛蓄電池製造工程に入り、化成、クレーン作業、フォークリフト、搬送などを経験できたことは、今振り返るとなかなか貴重な経験だったと思います。

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