TOEIC 855点取得するまで
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TOEIC最高点855点達成!これまでの歩みと今後の目標
2024年7月に受験したTOEICで、ついに自身最高点となる855点を取得することができました!誰よりもまず自分自身が一番嬉しいです。ただ、外資系メーカーである勤め先では950点以上が一番上のランクとなるため、将来的には900点、そして950点と、少しずつでも歩みを進めていきたいと思っています。
TOEIC点数履歴:13年かけてじわじわと上昇
こんな感じです。よく英語関係の書籍で見るような、「**か月で600点から900点に点数を上げました!」とはいかず、徐々にじわじわと点数を上げてきました。年数にして13年、かなり時間がかかっていますが、短期的な目標ではなく、長い目でじっくりと英語を学んできた結果です。単語帳とにらめっこというよりも、生活しながら自然に見聞きした単語を覚えるスタイルを取り入れてきました。
英語力向上のきっかけ
例えば、以前勤めていた外資系企業では、同僚の多くが外国人で、日本で仕事をしているにもかかわらず、日本語をほとんど話せないフィリピン人がいました。ある日、その同僚との世間話の中で、自国の大統領選について話題になり、「独裁者がいるんだよ」という話になりました。このとき、独裁者の意味である「Dictator」という単語を覚えました。普段はあまり使わない単語ですが、この経験のおかげで今でもしっかりと記憶に残っています。
また、別の外資系企業での経験として、私は小さなオフィスで仕事をしていたのですが、隣の部屋で別のチームがミーティングをしているのが聞こえてきました。今でも英語をそのまま聞き取ることは得意ではないのですが、そのとき聞こえてきた単語が「さいまるてにあすりー」でした。面白い響きだなと思い、調べてみたところ、それが「Simultaneously」という単語で、「同時に」という意味だと知りました。
このように、英語が飛び交う環境に身を置くと、自然と自分の知らない単語が耳に入ってくるものです。それを毎回辞書で調べるのは大変ですし、私もすべてを調べているわけではありませんが、余裕があるときや、英語と日本語の両方に詳しい同僚がいる場合には、その場で聞いてみるなどして、語彙力を少しずつ増やしていきました。
ですから、受験勉強のように短期間で集中して基礎力を上げるのももちろん重要ですが、それができなかったとしても焦ることなく、自分の興味に従って、ゆっくりと自分のペースで学びを進めていけばいいと思います。
TOEIC点数が伸びた背景:外資系企業での経験
私のTOEIC点数を振り返ってみると、2011年から2014年まで何度も受験していたのですが、400点台から500点台で、ずっと横ばいの状態が続いていました。この時期は、2011年に高専を卒業した年で、初めて受けたTOEICがその点数でした。その後、新卒で日系の会社に3年間勤めましたが、2年目くらいから「これはやばい」と感じ、英語力を上げようと思い、何度も受験しました。しかし、なかなか500点台の壁を突破できず、横ばいの状態が続いていました。
転機が訪れたのは2018年に受験したTOEICで、一気に600点台を飛ばして700点台に到達したときです。この大きな変化の背景には、外資系企業への転職がありました。2015年に外資系の半導体製造装置メーカーに入社したときのTOEICスコアは590点で、大学卒業者の平均的な英語力とされる600点台に近いスコアでした。それが一定程度評価されてその時は採用されたのだと思います。
この外資系企業での経験が、私の英語力を飛躍的に向上させました。まず、装置の公式資料がすべて英語で、日本語に翻訳された資料がほとんどなかったことです。私が所属した部署が小規模だったため、必要なセクションの英語マニュアルを自分で読んで理解する必要があり、結果的に英語力が自然に伸びていきました。
また、私の英語力を大きく向上させたもう一つの要因は、海外でのトレーニングでした。入社して数か月後や、数年ごとにイスラエルで研修を受ける機会がありました。これらのトレーニングには、日本から私一人で参加しました。最初の研修期間は1か月だったのですが、最初の週が終わった後は、講師の言っていることがほとんど理解できず、装置技術の理解も難しく、週末はホテルのプールで泳いで過ごすこともありましたが、それはとにかく打ちひしがれて元気がでずに、外に出る気力もなく、ただホテル内をうろうろしていたのを覚えています。それでも残りの3週間をなんとか乗り切り、帰国しました。この1か月間はまさに「武者修行」のような経験でしたが、こうした厳しい環境が私を成長させてくれたと思います。この機会を与えてくれた会社には、今でもとても感謝しています。
さらに、その後のドイツでの研修も大きな経験の1つとなりました。最初の研修から数年経ってからの研修で、再び一人での渡航でしたが、イスラエル滞在時よりもはるかに過ごしやすく感じました。こうした海外での経験を通じて、一気にTOEICスコアが700点に到達し、その後もそのスコアを維持できていることから、本物の力がついたのだと実感しています。
その後、2021年と2022年にはTOEICスコアが800点を突破しました。これもまた、別の外資系企業への転職が大きな要因でした。この時入社した企業は世界的にも名が知れている有名IT企業で、前職の経験から「なんとかやれるだろう」と思っていましたが、実際にはそれ以上の挑戦が待っていました。この企業では、同僚の約8割が外国人で、資料もミーティングもすべて英語でした。入社後数か月間は、その圧倒的な英語量に苦しみましたが、次第に環境に慣れ、フィリピン人の同僚と仲良くなるなど、楽しい日常会話が刺激となり、英語力がさらに向上しました。これまで英語を話す。という機会が日常に全くなかった私にとってとても新鮮で、楽しい同僚と話す日常会話なんかはとても良い刺激になりました。
英語を学ぶために必要なこと:環境とモチベーション
私の経験から言えることは、英語を「勉強しなきゃ!」というプレッシャーに押されるのではなく、なぜ自分にとって英語が必要なのかを考え、その環境に飛び込むことの重要性です。私の場合、就職して2年目に「この会社はやばい、何とかしなくては」と感じ、会社を変える必要、つまり転職の必要がありました。その段階では、外資系企業という選択肢は正直考えていませんでしたが、今思えば、ある程度の英語力があったからこそ外資系企業に入社でき、その後の成長にもつながったのです。
英語力を完全に上げきってから入社しようと考えていたら、いつその機会が訪れるかわかりませんし、モチベーションも続かないかもしれません。ですから、まずは自分のその時の目標に向かって、実際に環境を変えるために行動してみることをお勧めします。
また、英語はあくまでツールであることを理解することも重要です。以前勤めていた外資系企業では、外資系企業らしく、マネージャーとして外国人が突然就任することもありましたが、「あいつは英語が喋れるだけだから」と揶揄される光景も見てきました。純日本人が英語を話せることは、確かに尊敬されるべきことです。しかし、英語が母国語である国あれば当然ながら子供であっても英語を話しています。
私は技術系の職種にいますが、例えば英語を使って同僚とコミュニケーションをとったり、英語の技術資料を読んで実際の業務に役立てたりしています。英語自体を目標にするのではなく、英語を使って何をするかを考えることで、長期的に力をつけることができると感じています。
今後も、少しずつ自分のペースで英語力を伸ばしていきたいと思います。実はこういった仕事関係以外にも洋楽聞いたりとかちょっとずつ色々やってきたことがあるので、そういったことも別に記事にしようかなと思います。あとは、実際のところTOEIC855点あっても分からないものは分からないとか。自分の今の感覚もシェアしたいなと思っています。
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