シフト勤務、徹夜勤務の体験談
Contents
私の、勤務時間と働き方に関する実体験
これまでに6社で働いてきた中で、私はさまざまな勤務時間と働き方を経験しました。一般的な日中勤務から、徹夜勤務、夕方から夜にかけてのシフト勤務、そして12時間シフトで朝晩が交替する勤務まで、多岐にわたる働き方を体験しました。本記事では、私の実体験をもとに各勤務形態について詳しく紹介し、それぞれのメリットとデメリットを考察します。
新卒時代の失敗と教訓
新卒で入社した機械メンテナンス会社での経験は、私にとって大きな学びとなりました。学校での成績があまり良くなかったことから自信を失い、半ば自暴自棄の状態で学校推薦を利用して就職を決めました。当時は将来の働き方や勤務時間について真剣に考えず、結果として過酷な勤務形態に直面することになりました。この経験から、これから仕事を選ぶ人や転職を考えている人に対して、自分の働き方をしっかりと考える重要性を伝えたいと思います。
フィールドエンジニアで徹夜勤務の経験
勤務形態の概要
新卒で入社した会社では、まず日勤勤務を経験し、その後徹夜勤務にも入りました。徹夜勤務は、一般のお客様が使用する機器のメンテナンスを行うもので、休日や深夜に作業を行わなければなりませんでした。この会社ではシフト制ではなく、日勤の後そのまま夜の仕事に入るスタイルでした。
具体的なスケジュール
- 朝6時:起床
- 7時:家を出発
- 8時:出勤
- 日中:電動自転車または普通の自転車で複数の現場を回り、機器をメンテナンス
- 夕方5時~6時:オフィスに戻り、事務処理
- 夜7時~8時:夕食を取る
- 夜9時:再び出発
- 夜10時~翌朝5時:メンテナンス作業
- 朝6時台:帰宅
このようなスケジュールが週末の金曜日から土曜日にかけて月に2〜3回あり、非常に過酷な生活を強いられました。特に体力に自信がない私にとっては、先輩社員が「慣れる慣れる」と笑っていたり、徹夜明けに遊びに行ったりする話を聞いて、自分には到底無理だと感じました。
徹夜勤務の課題
- 体力的負担:連続した長時間労働により、体力が著しく消耗しました。
- 休息の不足:客先での作業中にしっかりと休憩を取ることができず、十分な休息が取れませんでした。
- 生活リズムの乱れ:不規則な勤務時間により、生活リズムが大きく崩れました。
- 精神的ストレス:過酷な勤務形態により、精神的なストレスも増大しました。
工場での製造シフト勤務(ズレ勤務)
勤務形態の概要
次に経験したのは、工場でのシフト勤務です。このシフト勤務は以下のような形でした:
- 日勤:朝8時~夕方17時
- 夜勤:夕方16時~夜0時過ぎ
シフト勤務の特徴
- 勤務時間:8時間程度で、残業はほぼありませんでした。
- 生活リズム:一般的に人間が活動する時間内でのズレ勤務だったため、リズムが崩れることなく働くことができました。
- 給与:この時私は契約社員としての勤務で、給与は18万から20万円程度と低めでした。正社員登用前提でしたが、正社員となってもボーナスが増えるくらいでそれ以上はあまり上がらなかったと思います。
シフト勤務のメリットとデメリット
- メリット:
- 体への負担が少ない
- 残業がほとんどないため、プライベートの時間を確保しやすい
- 一定のリズムで働けるため、生活が安定する
- デメリット:
- 給与が低いため、経済的な満足度が低い
- 契約社員での働き方であった場合、雇用の安定性に欠ける
IT業界でインフラ設備に対する12時間シフト勤務の経験
勤務形態の概要
私が最も自分に合っていて快適に感じたのは、12時間の2交代シフト勤務でした。この勤務形態は以下の通りです:
- 日勤:朝8時~夜8時
- 夜勤:夜8時~朝8時
- 交代:1週間ごとに日勤と夜勤を交代
- 勤務スケジュール:4日勤務して3日休む、または月に1回3日勤務して4日休む
具体的な働き方
- 業務内容:ITインフラの監視と緊急対応。トラブルがなければ日常巡回やメンテナンス準備など。
- 休憩環境:裏の部屋にベッドがあり、2時間の休憩時間には横になって休むことができました。
- 給与:基本給が高く、夜勤手当が月に6万円支給される優良企業でした。夜勤に対する賃金の増加も合わせると月に10万円近く増えることになり年収が跳ね上がりました。
シフト勤務のメリットとデメリット
- メリット:
- 週4日勤務して3日休むスタイルで、プライベートの時間を多く確保できる
- 職種などによっては給与が高く、夜勤手当が充実している
- デメリット:
- 休日が一般的な休日と合わない場合が多い(例:週末に開催される資格試験や年末年始の勤務等)
- 将来に繋がるようなスキルや業務経験が身に付きにくい可能性がある
実際の生活リズム
私自身は普段から何も予定がないときは勝手に昼夜逆転することも多く、この生活リズムに慣れていたため、12時間シフト勤務は非常に快適でした。私の場合、1週間が終わって昼夜を入れ替えるのは、勤務が終わってからその日1日夜更かしすればいいだけなので何の苦労もありませんでした。また、IT系インフラの監視業務は、トラブルがなければリラックスして働ける環境ですし、この会社の場合は給与面でも満足度が高かったです。
日勤勤務のメリットとデメリット
現在の勤務形態
現在、私は日勤週5日勤務の一般的な働き方をできる企業で働いています。基本的な勤務時間は朝8時から夕方5時までですが、残業があるため夜7時や8時まで働くことも少なくありません。通勤時間を含めると、実質的な労働時間は12時間シフト勤務と同等以上になります。
日勤勤務のメリットとデメリット
- メリット:
- 一般的な勤務時間であり、友人と週末に会うなど社会的な活動と調整しやすい
- 会社指定の長期休暇(年末年始、夏季休暇)があるため、計画的に休みを取れる
- デメリット:
- 週5日勤務のため、シフト勤務の4勤3休などと比較すると体力的な負担が大きい(色々経験した私にとっては)
- 残業が多い場合、結果としてプライベートの時間が制約される
- 深夜勤務などは基本的に無いため、そういった部分での給与上乗せは期待できない
実感
日勤勤務は人間が本来活動するべき時間帯に働けるため、自然な生活リズムを保ちやすい一方で、残業の増加により、実質的な労働時間が長く感じられます。その状態に加えて週5日働く必要があるため、シフト勤務と比べてしまうと体力的にはそれなりの負担を感じてしまいます。まだあまりその恩恵を実感できてはいないのですが、フレックス勤務でもあるので、コア勤務時間をしっかりと確認して何時までに出勤すればよいか分かったうえで調整すれば、朝10時に出社して夜7時に退社するなど、ある程度自分に合った働き方をできるのかもしれません。
シフト勤務全般の考察
シフト勤務の利点
- プライベートの充実:常に一定のサイクルで週に3日休めるため、趣味や自己啓発に時間を割くことができる
- 有給取得の柔軟性:有給をうまく調整し、例えばその週の出勤日を全て休みにすることができれば、10連休などの長期休暇を比較的簡単に取得することが可能
シフト勤務の課題
- 休日の不一致:一般的な休日と合わないため、週末に実施される資格試験など特定のイベントに参加しづらい
- スキル習得の難しさ:一般的に日勤者が重要なプロジェクトを担当し、シフト勤務は”オペレーション”という側面があるので、個人の重要なスキルが身に付きにくい
- 年末年始の勤務:シフトサイクルが年末年始などのイベントに勤務が重なることがあり、プライベートとの調整が難しいことがある
在宅勤務の恩恵を受けられなかった私の経験
コロナ渦で在宅勤務が一気に普及しましたが、残念ながら私はその恩恵を全く受けることができませんでした。これには、自分が選んだ会社や職種が大きく関係しています。私のキャリアはフィールドエンジニアとしてスタートしましたが、その後も基本的にリモートでの勤務が難しい職種に就いています。10年前には在宅勤務など考えられない時代でしたし、将来こんな状況になるとは想像もしていませんでした。
在宅勤務をしている友人の話を聞くと、正直羨ましいと感じることが多々あります。私は家で過ごすのが好きなタイプで、週末も2日間まったく家から出ないことも珍しくありません。そんな私には在宅勤務がとても向いていると思うのですが、実際には”職種”の選択によってそのような働き方ができるかどうかが決まります。事務系職種やソフトウェアエンジニアなどが在宅勤務をできるような例ですね。能力があればソフトウェアエンジニアなどのソフトウェア系の職種が絶対良いと思います。
職種の選択と将来の働き方
私が今になって気づいたのは、高校生くらいの頃から自分の将来について真剣に考え、想像し、その道に向かって準備を始めることの重要性です。これは、子供のころから野球を続けてプロの野球選手を目指すように単純にイメージできるものではありません。社会には無数の会社と職種、働き方、給与などの組み合わせが存在します。その中から自分に合ったものを選び取るためには、早い段階からの準備と意識的な選択が求められるのです。
もし過去に戻れるなら、もっと早い段階で自分がどういう働き方をしたいのか、どのような職種が自分に向いているのかを考えておくべきだったと思います。
最後に
私の実体験から、勤務時間と働き方について考える際には、自分に合ったスタイルを選ぶことが非常に重要だと感じています。特に、勤務時間が自分の生活リズムや体力に合っているかどうかを慎重に考え、リアルに仕事内容を想像して選ぶことがとても大切です。どの勤務形態にもメリットとデメリットがあり、個人の状況や優先順位によって最適な働き方は異なります。これから仕事を選ぶ方や転職を考えている方の参考になれば幸いです。
以上、私の実体験をもとにした勤務時間と働き方に関する詳細な考察でした。自分の働き方を見つけるための一助となれば幸いです。
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